上海蟹の話

 
 
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その52 
 
中国の名物料理と言えば、北京ダックとともに、上海蟹が浮かびます。

昨年11月ですが、中国旅行から帰国する前日、中国に住んでいる友人Aが、上海王寶和大酒店(セントラル
 
ホテル)の有名な上海ガニをご馳走してくれました。実は、私は14年ぶりに食べるのですが、そのときもこの
 
“太っ腹の友人A ”が、神戸からフェリーで、56時間かけて上海に着いた夜に、ご馳走してくれたのです。
 
当時から、高級食材として大変に有名でしたので、とにもかくにも深く感謝していただいた記憶があります。


現在は、中国のお金持ちも増大し、当然、上海ガニもその需要に連れて高騰、ニセモノも多く出回っているそう
 
です。カスピ海キャビアや、大分県の関アジ、関サバと同様で、信用できる所で購入や、食事をしなければ、
 
たまに食べる我々には区別がつくわけがありません。実は、西安に行く途中、上海空港で売っていたので
 
金額を知ったのです。甲羅の大きさが5~6cmのモノが160元、少し大き目は250元(1元約12円)でした。


さて・・。カニを注文すると、料理する前に、「このカニでよろしいですか?」と、場違いなカッコウの我々3人に
 
担当の男性が恭しく尋ねました。中国人化したB型九州人のAが、慣れた対応で、「これでよか」と、中国語で
 
答えました。琴と二胡の演奏を聴きながらの晩餐で、裕福そうな中国人や、接待?の日本人もいました。


上海ガニは、カニ味噌と甲羅の肉が絶品とされ、細い足の部分は食べにくく、面倒くさがりの私は苦手なので、
 
あっさり皿を下げられましたが、隣のテーブルの社長風のおじさんは、モデルのような女性同席で、私の倍の
 
時間をかけ、足の細かい部分まで、実に嬉しそうに食べていました。反対側のお金持ち風の家族も同様です。
 
日頃はカニカマばかりの友人Bも、味を堪能するように、がさつな私の3倍の時間をかけ、きれいに食べました。


※写真は、上海空港で見た上海ガニ。食べた結構な大きさの上海ガニ。このレストランのブランドの紹興酒
(10年もの)であわせました。フカヒレスープ(105元と記憶)そして他の料理。透明の器はフィンガーボウル。