その138
先日、北九州市立美術館の近辺を散策しているときに、たまたま、ご年配の旅行者の方と話をしました。
「国内・海外の美術館を見るために旅行しているようなものだ・・」 とのことなので、当然、会話がはずみます。
見たそれらの作品を語ると、箱根のポーラ美術館の作品は、よくご存知で嬉しくなりました。
山梨の方とのことで、山梨県立美術館のミレーのコレクションの話になると、もうお互いにとまりません。
このときに、同美術館にある石井精一の作品に対しても同じような思いでした。
この画家はそんなに有名でないかもしれませんが、見る人をひきつける不思議な魅力なのです。
数年前、山梨県立美術館でお目当てのミレーの “落穂拾い” 他の素晴らしいコレクションを楽しんだ時、
その石井精一の “畳の記憶” という作品に惹きつけられました。素晴らしい魅力で心拍数が上がる思いで
した。美術館の人に尋ねると、甲州増穂美術館に多くの作品がある とのことです。個人の住宅内なので
事前の予約が必要と聞き、早速、車で向いながら、数回電話しましたが、残念ながらご不在でした。
行って、富士山に登っているので、そのたびに再訪しようかと思いながらも、実現していません。
後日、これもたまたまですが、旅行先の美術館で出会った女性が同じような経験があると言うので、話が盛り
上がり、下の写真を送ってくれました。県立美術館の畳の記憶(A)と(B)です。不思議な魅力の絵でしょ。