小倉城内 松本清張記念館

その175
 
 
北九州市役所の隣に小倉城がありますが、その敷地内に松本清張記念館があります。
 
高名な推理作家で、数多くの名作の中で、砂の器のように映画でも名作となった作品も多いのです。
 
記念館の中には、多くの展示品の他、自宅を再現した建物があり、書斎や蔵書などは移設したそうです。
 
また清張さんは、古代史の研究でも有名で、現在、8月1日から11月4日まで、「松本清張邪馬台国」 の
 
企画展も記念館で開催されているとのことで、行って来ました。
 
 
邪馬台国の謎は、多くの古代史ファンを魅了していますが、25年以上前に書かれた 清張通史 邪馬台国
 
書かれている ・ 「一大率」 は 「一支率」 か? ・ いれずみは大人も子どももではなく、身分の大小に
 
関らず・・  ・ 「万二千里」 の虚妄 などは読んだ当時もそうですが、今でも大変に魅力的な説です。
 
高木彬光黒岩重吾井沢元彦などの作家も古代史で、独自の説を出していますが、清張さんの研究は、
 
量も質も発想も素晴らしく、対談やシンポジウムで、専門家も答えられず言葉を濁すことが多かったようです。
 
 
数日前に亡くなった尊敬する考古学者の森浩一先生にも、度々、質問をしていたことが、先生の著書にも出て
 
きます。 今回、清張さんが所有する18枚(15枚は前漢後漢鏡)の銅鏡も展示されていました。
 
この数日間は、森先生の本を毎晩、読んでいましたが、今夜は清張さんの邪馬台国を読もうと思います。
 
北九州、その近郊の人だけでなく、「松本清張記念館」 を旅行できた人にもお勧めします。