桂離宮が日本庭園の最高峰

その123
 
桂離宮を日本庭園の最高峰と考える人はめずらしくありません。
 
私は、高校時代に、司馬遼太郎の‘豊臣家の人々’を読み、桂離宮を造った八条宮共々、関心がありました。
 
25歳のときに初めて見学して今回は3回目ですが、これまでと違って、国内の様々な日本庭園、また旅行先で
 
多くの中国庭園や、ヨーロッパの主な西洋式庭園を見て回っていますので、じっくり味わうというよりも、比較や
 
考え事に没頭してしまいました。素人としてはあまりいいことではありません。素直に鑑賞すべきですね。
 
 
庭園の中には、完成時とは周囲の状況が変わり、借景どころか周囲のビルが見える名園もたくさんあります。
 
また当然ながら、管理には膨大な費用と手間が必要ですが、このような点でも桂離宮は安心です。
 
案内の宮内庁の職員の方の説明でも、元々、月を楽しむことに重点を置いていたとのことなので、4百年後の
 
今日でも、月に変化はないでしょう。桂離宮命名も、月に生える桂の木に由来すると説明を受けました。
 
 
約一時間、説明を受けながら、園内を回りますが、松を中心とした木々、橋の数々、そして石灯籠など、ひとつ
 
ひとつの光景が完成度の高い美しさの連続なのです。歩きながら、立ち止まって、東屋に腰掛けて、築山の
 
茶室から見下ろして・・と、本当に良く出来ていると感動します。日本庭園の中の日本庭園だと思いました。
 
少し前に、参観のコツも書きましたので、是非、‘日本の美’ を味わっていただきたい とお勧めいたします。
 
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