その71
今回、3回目ですが、過去二回は、建物内部をじっくり見て、係りの人に、多くの質問をして満足しました。
また年配の工務店の旅行者たちと、現代の建築や、快適な住宅の議論をした後味の悪い経験もあります。
今回は、観光客の少ない朝の白川郷を歩いてみようと、7時半に着きました。
少しずつ、朝もやが消えかかって行く様子は、趣があります。
小高い展望台から見下ろすと、多くの合掌造りの家の向きが揃っている様子がわかります。
当たり前の話ですが、ここは映画村ではなく、現実に生活している集落を観光させていただいているのです。
それが、なおさら、“建物が生き続けている” というような印象を受けて、嬉しいような、願うような思いです。
見学できる建物や博物館は、9時や8時40分からですが、そのころになると、土曜日(9月8日)とあって、
観光バスが続けて到着しました。駐車場もどんどん埋まっていますので、9時前に出発しました。
展望台から。合掌造りの家が、南北に窓のある側を向けていて、写真左側の他の家と違うことがわかります。
欧米の旅行者からも、度々、聞きますが、「美しい」 という印象です。派手さのない色が日本的で結構です。
一年中、訪れても良いのでしょうが、実りの秋は格別です。柿の木に実があれば、さらに味わいがあるかも・・。
何とも言えない落ち着きを感じます。
金色の稲穂、案山子、コスモス・・。秋を凝縮したような満足感を感じました。