西安の兵馬俑と発見者ヤンさん

その28 
 
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18年ぶりに西安です。中国史好きならば、かつての長安であるこの地の魅力は、近代史の主役である北京、
 
上海とは全く比較にならず、ここの陝西省歴史博物館を見れば歴然です。上海博物館も素晴らしいのですが
 
この歴博の貴重な収蔵、展示品の歴史的価値は、中国国内だけでなく世界的にも最高かもしれません。


西安の最大の魅力は秦の兵馬俑(入場料110元)です。他にも時間とお金の無駄と感じた華清池(70元)と
 
大雁塔(寺とセット80元)、日本人だけしか行かない空海ゆかりの青龍寺(10元)、阿倍仲麻呂の碑がある
 
散策に結構な公園など、観光には事欠きません。さて兵馬俑ですが、西洋人の見学者も多く大混雑でした。



その壮大な規模、2200年前の高度な技術、権力の巨大さなどに驚きます。ローマの遺跡には見慣れている
 
はずのイタリア人たちも大きな歓声を上げていました。「これに比べたら日本の世界遺産などハナ××だ」と
 
正直な?感想を言う日本人もいました。数ヶ所の発掘坑や展示物は驚嘆の連続で、これぞ世界遺産でしょう。


ところで、最初に兵馬俑を発見した(家族で井戸を掘っている時)楊(ヤン)さんが、売店で購入した本にサイン
 
をしてくれるのですが、タクシーの運転手兼ガイドさんが、「元々、彼は字が書けなかったが、フランスのシラク
 
大統領がサインを希望したので、字を覚えた」 と説明してくれました。同行の友人2人は180元の兵馬俑
 
解説書の日本語版にサインを貰い、大満足です。このヤンさんには都市伝説?のような謎があるのです。

それは・・。ヤンさんは複数いる・・という話です。長い年月いつもサインをしている・・、前回と何だか違うような
 
人だ、テレビ、雑誌で見た人と少し違うぞ!・・などの話は、インターネットにも出ている楽しいウワサです。


※写真は、兵馬俑の写真(ひとりひとり顔も違い、元は彩色されていたらしい)。修復して並べられた様子を
後ろからも撮影。 そして・・・今日も黙々とサインをするヤンさん本人???