その127
エジプトのピラミッドや、中国の秦の兵馬俑などを実際に見学して、その規模や歴史的な意義を考えると、
これでも、同じ世界遺産かと思える恥ずかしくなるようなモノが日本にもたくさんあります。運動も盛んです。
伝統という権威は、文明国の中では評価が大変に高いようで、お金では買えません。まさに皇室もそうです。
ところで、今月、法隆寺に行きました。相変わらず、修学旅行の生徒で賑わっていましたが、西洋の旅行者の
姿は見ませんでした。少し、中心部から離れているからでしょうが、多くの海外の人にも見てほしいものです。
五重の棟の美しさ、多くの国宝の仏像など。またヒノキの素晴らしさ、木造建築物のことなど興味がつきません。
今回、特に感心したのは、金堂や講堂におられた方々の態度です。
私は質問魔ですので、今回も混雑の合間を縫って、延にすると1時間くらい、何人かの係りの方と話をしました
が、物腰柔らかく、しかもあまり知られていないことなども教えていただけました。
多くの寺院で見られる 「見せてやるんだ」 というような不愉快な態度はなく、何となく、聖徳太子の人柄?を
思い浮かべるような印象を受けました。これなら、外国からの旅行者にも恥ずかしくないと嬉しくなりました。
近くの法隆寺 i センターには、狭いとは言え、西岡棟梁のコーナーもあります。多くの人の手が入って、この
素晴らしい建築物が維持されていると思い、日本の文化、歴史を感じて、良い気持ちになれました。