宮地獄神社の注連縄は日本一か?

その408


少し前に出雲大社に行ったときに、同行の友人にいつもの能書きを並べましたが、勘違いがありました。

それは、出雲大社の有名な大注連縄が、日本最大級 長さ13.5m、太さ最大で8.5m、重さ4.4トン と、

ネットで見ましたので、日本一は福岡県福津市の宮地獄神社 の注連縄だと思っていたのです。

宮地獄神社は、太宰府天満宮宗像大社ほど県外には知られていませんが、開運商売繁盛の神様として

正月三ヶ日で、100万人もの参詣者が訪れ、これは全国でもベスト10に入るそうなので大したものです。

主祭神は、神功皇后という誠にありがたい神社です。


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      14日 土曜日11時ですが、参道は閑散としていました。 正月の賑わいがウソのようです。


昔から、3つの日本一として、大注連縄、大太鼓、大鈴 を紹介しています。

しかし、注連縄はじっくり見れば、出雲大社のものよりもあきらかに小さいのです。 調べれば、

長さ11m、直径2.6m、重さ3トンです。 出雲大社の日本最大級と言う表現に好感が持てました。


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      それでも巨大な注連縄です。


宮地獄神社は、付近を含めた長い散策コースや、奥の宮八社へのお参りの他に、是非、見るべきは、

日本で二番目の長さを持つ横穴式石室で、22メートルもあります。

これは、7世紀始めの地元の豪族 胸方君徳善の古墳では?と言われるもので、その娘が天武天皇

長男 高市皇子 を生んで、さらにその子が、長屋王 という日本史の教科書にも登場する方々なのです。


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      一見すると古墳とは思えませんが、直径34メートルほどの円墳とのことです。

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      22メートルの長さ、巨石で造られた石室。 胸方氏の巨大な権力がしのばれます。


注連縄の件は納得しましたが、ご利益に変わりはないと思います。 菖蒲園の花も開花しつつありました。