福岡に来たら石橋美術館

その343


教科書に出ているような名画は、九州にはあまりないのですが、久留米の石橋美術館にあります。

私は、福岡市博物館に展示されている 金印 と併せて、福岡県旅行では、必見だと思っています。

その絵画は、28才で亡くなった久留米出身の青木繁の 海の幸(うみのさち) です。

この絵の前に立つと、気分が大変に高揚しました。 ピカソゲルニカを見たときと同じ興奮です。

それぞれ絵の背景を知っていたからでしょう。 共に未完成のような殴り描きのような乱暴な絵です。

夭折の天才22才の作、絵の中でこちらを見つめる人物が青木の子を産んだ福田たね(私にはラファエロ

作中の自画像を連想・・) などの逸話があり、教科書で見たあの名画という意識もあるためと思います。


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人物でも風景でも美しい絵が大好きですが、この絵は例外で、「なんだこの感動は!」 と叫びたくなります


石橋美術館には、このほかにも黒田清輝坂本繁二郎青木繁の幼馴染)、雪舟などの作品があります。

美術館のある広大な石橋文化センターは、庭園、花の名所で、さすが天下のブリジストンだと感心します。

また久留米市は、つつじの時期が観光のベストですが、歴史ある高良大社も訪れたい場所です。

吉野ヶ里や岩戸山古墳にも近いので、歴史、考古学が好きな人にはたまらない地域なのです。