出雲博物館三昧


その363


3月12日。12時に荒神谷遺跡に到着しました。 17時に安来駅で友人と合流まで5時間。

ここから、加茂岩倉遺跡、玉作資料館、八雲立つ風土記の丘、和鋼博物館の5ヶ所の博物館を回ろう、

時間があれば、古代出雲王陵の丘 も見よう という予定です。

和鋼博物館以外は過去に見学していますので、見学のポイントは多少分かっています。


さて、荒神谷遺跡は、1983年に整然と並んだ銅剣358本が発見されて、大きなニュースになった遺跡です。

過去の銅剣は全国併せても300本あまりで、またすぐ横で、銅鐸6個、銅矛16本も見つかりました。

現物は出雲古代歴史博物館に整然と展示されていますが、ここでは発掘現場や博物館の中でレプリカなどが

見学できます。公園に2000年前のハス池があり、27.5haの史跡公園ですから地元の方の憩いの場所に

なっているようです。過去2回、ハスの種(100円)を買いましたが発芽に失敗しました。今回は失念して後悔。

20分あまりボランティアの方に毎度の質問をしましたが丁寧に答えていただけました。


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          まさかこんな場所に!という印象です。358本の銅剣は丁寧に整然と埋められていました

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      博物館内の復元レプリカ。銅鐸と銅矛も丁寧に並んでいたようです


加茂岩倉遺跡へは車で15分くらいでしょうか。 山道を歩けば2キロあまりの距離だそうです。

ここは1996年に39個の銅鐸が発見されました。駐車場から少し距離がありますが、散策感覚です。

丘の上の発掘現場を見て、遺跡のガイダンスで、ボランティアの方から詳しく話をお伺いしました。

ウミガメの絵が描かれた銅鐸は例が無く、その話も興味深いものでした。ビデオも見ました。

ここのボランティアの方も、親切な地元の人なので、本で学べないことも多く、来た甲斐があります。


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      銅鐸は不思議なことばかりです。滋賀県野洲の銅鐸博物館にもまた行きたくなりました

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      ここも山の中に埋められて、銅鐸はどこもこのような意外な場所からの発見が多いようです


ここから玉造温泉に移動して、玉作資料館を見ました。時間が無いので温泉には入りませんでした。

資料館自体は、失礼ながら格別な展示品はありませんが、私は三種の神器の勾玉(まがたま)に興味があり

再訪です。 翡翠新潟県でしか取れませんが、勾玉などを製作のした集団の存在跡なのです。

出雲大社の神宝の勾玉は見事な翡翠製で、現在休館中の出雲大社の宝物殿で以前見学しました。

勾玉の製作現場見学や、購入は玉造温泉入り口の伝承館に行けば良いでしょう。

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      翡翠以外にも様々な石から勾玉や管玉は作られたようです


八雲立つ風土記の丘も、資料館だけでなく、復元された建物などの見学も結構でしょう。

先に、資料館の屋上から付近を見ることをお勧めします。

資料館の中の動物の埴輪が興味深く、特に鹿はマスコットのような存在でしょう。

ここの入り口に以前から、銅剣や銅鐸の復元が置いてあり、手にとって重さなどを実感できますので是非。


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     銅剣や銅鐸の重さを実感すれば、銅剣が鉄剣よりも脆いという思い違いに疑問を感じます



さて。本日の最終目的の和鋼博物館に向かう途中に、様々な古墳ある古代出雲の丘の横を通りましたが、

最低でも30分は必要ですので今回は断念。 和鋼Mには16時に到着しましたがここは写真禁止です。

図書館に隣接していますが、土曜日なのに受付も無人で、来客は私以外に、刀剣女子が一人でした。

古代からの鉄、たたら、刀剣などの展示品、ビデオは見るべき価値はありますが、説明の人などはいなく、

ちょっとがっかりでした。 しかし、出雲の鉄の争奪が古代の戦の原因になったという推測は容易に可能です。

駆け足で5ヶ所を見学しましたが、出雲大社横の島根県古代出雲歴史博物館だけで、十分に代用できます。


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      図書館に隣接した和鋼博物館。安来駅から車で3分くらい