冬ぼたんの思い出

その136
 
 
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15年も経った今でも忘れられない光景があります。普段は緑色の苔の上に咲いているたった一本の
 
赤紫の鮮やかな冬牡丹が、一面を覆った真っ白な雪の中にくっきりと浮かび上がった不思議な光景です。

縁側から見下ろす先に、かすかな命の炎を燃やす冬牡丹を湿った雪が、静かに舞い落ち、その命の炎を
 
覆い尽くすかのようにワラ囲いにも、容赦なく降り積もっていきます。

その光景を見ていると、身体の中から湧き上がるような言い知れぬ感動に浸りました。
 
「もう一度、あの光景を見たい・・」 と切望しますが、この時期に冬牡丹が美しい白野江植物公園でも、中々、
 
機会がありません。牡丹の名所である鳥取県の由志園まで行けば、野望?がかなうかも知れませんが・・。
 
ワラ囲いの冬牡丹は、一軒、一軒の家を訪ねるような感じがして楽しいですね。