土井ヶ浜遺跡 人類学ミュージアム

その486


ここの博物館は土井ヶ浜の約300体の弥生時代の人骨や副葬品を元にしたものです。

何度か来ていますが、1月9日まで展示物が変更になっていましたので、6日9時過ぎに訪れました。

この日の一番乗りでしょうが、平日とあって見学した10時までだれも来ませんでした。独占です。


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      モニュメントのゴホウラ貝は腕輪に加工。これを身に着けた人骨がここからも出土しています

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      この復元したドーム内(骨はレプリカ)で、顔が西(中国大陸?)を向いて並んでいる点も面白い


見どころは、

・ 人口の密度の高い部分をドームにして約80体の人骨を復元している。顔が西を向いている点に注目。

・ 3Dシアター(約13分)の大画面で、わかりやすく謎などを説明している。

・ 展示物で、縄文人弥生人、日本人の身長や顔の変遷を説明している。小学生でも楽しめそう。

・ ここの弥生人は中国山東省の人骨に似ている(山東省から徐福が出航した伝説を想起)  などなど。


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      基本的に写真OKのようですが、企画展などは写真不可の表示がありました

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      右手奥が企画展? 写真不可が多く残念です。この写真は受付に断って撮りました


企画展で、抜歯する習慣(前歯の一部を故意に抜く)で、抜歯箇所の分類や、弥生人の身長の地域差の

パネルなどは興味深く、中でも水中に長時間いる人に発生する外耳道骨腫(がいじどうこつしゅ)は

観察できた170体の内、3割に近い49体に発生したという説明は考えさせられました。

以前、大分市の亀塚古墳(坂ノ市の近く)の資料館で、埋葬者の中で特に豪華な装飾品を伴った

女性(女王か?)の外耳道にこの外耳道骨腫が発生しており、女王は海人(あま)か?との説明を聞いた

ことを思い出しました。 韓国や中国も含めて多くの博物館などを見て廻ると、以前に見た展示物や、

聞いた説明などを思い出し、自分の頭で関連付け、勝手な妄想をする点が大きな喜びなのです。



この博物館は私のように好きな人だけでなく、あまり興味がない人でも楽しめる博物館です。

入場料が大人500円が200円になったこともまた結構です。記念品で古代米まで頂きました。


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なくなり次第終了とのこと。 帰宅して白米混ぜて美味しく頂きました。癖になりそうな食感でした。