金銀錯嵌珠龍文鉄鏡の復元品を見る
その405
ここの最大の見所は、日田市のダンワラ古墳出土とされる 金銀錯嵌珠龍文鉄鏡 のレプリカです。
現物は九州国立博物館にありますが、一見するとさび付いた鉄の塊のようで、それを復元したものです。
ネットでも、CGでの感動的な復元を見られますが、三角縁神獣鏡に代表される博物館で見慣れた銅鏡とは、
まったく違うのです。 鉄鏡自体がまず少なく、私は博物館で見た記憶がありません。
銅鏡も復元されたものは、ピカピカして美しいのですが、この日田の鉄鏡は表面の造作が驚きなのです。
この状態の現物は九州国立博物館で見られます。表面にまだ面影が残っています。
手前がCG復元では?と思います。
直径は21.1cmで三角縁神獣鏡と同じくらいですが、厚さが2.5ミリという薄さなのです。
国宝になってもおかしくないのですが、ダンワラ古墳から出土して、保管された小学校から盗難にあって、
古物商から買い取った、またその確証が疑問という点が大きなマイナスになっているのでしょうか?
この鉄鏡の年代は、2~3世紀ということらしいのですが、多くのことを想像させてくれる貴重な鉄鏡です。
なお、ここの資料館は写真禁止ですが、許可を得て上記の三枚は撮影しました。