宗像大社の神宝館

その356

少し前に、以前NHKで放送された 坂の上の雲 をネットで見ていたので、友人に、「宗像大社の神宝館に

日本海海戦時、戦艦三笠の東郷平八郎他の有名な絵が展示してある」 と言って見に行くことになりました。

日本海海戦宗像大社はつながりが深く、1905年5月27日の海戦を沖ノ島の神官さんが、始終、目撃して

いたことは小説でもドラマでも描かれています。

また年に一度、二百人ほどが渡られる大祭は、この5月27日なのです。


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      私の記憶では中学か高校の教科書にも出ていたような・・・。小柄で端正なお顔の東郷閣下。


さて。宗像大社は、宗像大神(三女神)を祀る有名な神社で、交通安全の神様として特に信仰が厚く、

北九州でも宗像大社の交通安全のお守りやステッカーはお馴染みです。

昔、年上の知人が某学会員なのに、愛車にこのステッカーを貼って怒られたとの笑い話を聞きました。

三女神の内、大島は中津宮タギツヒメ神、沖ノ島沖津宮でタゴリヒメ神、そして総社が辺津宮で、

イチキシマヒメ神 とのこと。 出羽三山のように本殿に参詣すれば三女神へのお参りになるのか?を

聞きそびれました。 本殿で手を合わせた後、神宝館に向かいました。


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      広葉樹の茂る広い境内は散策すれば清々しい気持ちになれます。


神宝館はリニューアル後に、初めて来ました。 大人500円です。

沖ノ島からの出土品?(埋まっていないもの多数)はすべて国宝とされ、8万点を収蔵しているとのこと。

私が特に興味がある銅鏡は、70枚くらいあるようですが、展示されていたのは6枚くらいでした。

写真は禁止。ボールペン、万年筆でのメモ禁止と入り口に書かれていたので、メモも取らず後悔しました。



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      70枚の内、10枚のみが中国産と書かれていた記憶が・・・。国産が多いと言うことに注目です!

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      貴重なことは承知ですが、すべて国宝と言うことには、個人的に賛成しかねますが。


三角縁神獣鏡の説明に古墳時代の鏡との表示があり、誠に結構です。

これが京都大学や関西の研究機関が関わった資料館や博物館では、3世紀の中国からの鏡 あるいは、

卑弥呼の鏡 というような説明を何度も見ました。 この断定には個人として疑問なのです。 

もし、その関西系が関わっていたら、ここの大半の銅鏡も中国産とされたのかな・・?と、頭をよぎりました。

卑弥呼の時代(250年前後)の遺跡から出るまでは、このような説明は誤解を招くのでいやですね・・。


1階から3階まで見学しましたが、目的の絵がありません。

受付のご年配の男性に尋ねると、少し困ったように、今は展示していないとのこと。

ついでに、5月27日の大祭に我々一般人も参加できるのか? と尋ねると、問題ないというような回答ですが、

わずか200人に選ばれることは、容易ではないでしょう。

「私も身分を明かすような大人気ないマネはしたくないが・・・」 とたまに国内外で使う冗談はやめました。


この日は寄りませんでしたが、この近くの道の駅は海の近くで、昼食や地元の食材の買い物にはなかなか

良いところです。宗像大社の参詣と併せてお勧めします。 晴れた日の平日がいいですよ。

書き忘れましたが、宗像大社沖津宮のある沖ノ島と関連遺産群は世界遺産前提リストに上がって

いますので、今後、益々の賑わいが予想されます。