その398
不思議なことに遠賀川にも鮭がいて、それを祀る神社もあり、日本ではここだけだそうです。
毎年12月13日に献鮭祭があり、鮭が取れないときには、大根を代わりに奉納とのこと。
鮭は、新潟県と千葉県より西には、遡上しないようなので、昔は西日本では見かけない魚だったのでしょう。
ところで、北海道を旅行して忘れられないことは、鮭の遡上を間近で見られたことです。
知床半島の近くの小さな川なのですが、競うように押し寄せているのです。大きな感動がありました。
その後、標津町サーモン科学館などで、その生態も見学して、一層、興味が湧きました。
日本の川から海に出た鮭が、アラスカ湾まで回遊しながら、3~4年後に、DNAに刻まれた命令でしょうが、
子孫を残すために戻ってきて、身体を痛めて浅い川を遡り、最後は無残な死骸となる様は心が痛みました。
かなりの低い確率で川に戻っても、目的を果たす前に人間や熊などに捕まる鮭もいるのですから。
縄文時代には、東北地方が西日本に比べても人口が多かった理由のひとつが、押し寄せたサケ、マスという
量も栄養も抜群な食料との説も賛同できます。 海と違って手づかみですから、簡単に捕まえられそうです。
ご祭神は天つ神の三柱です。
遠賀川やその支流などのサケの魚拓がいくつかありました。
夫婦とされる大きなクスノキ。
遠賀川は、明治以降の産業、主に炭鉱の発展とともに、どのような状態になったか容易に想像されますが、
昔は、迷い鮭かもしれませんが、遡上してそれを捕獲して食べたり、あるいは奉納したのでしょう。
ホームページに詳しく紹介されています。 遠賀川やその近辺で見つかった鮭の記録も書かれています。