海外旅行で一番の失敗

その341


旅行に失敗やトラブルはつきものですが、思い出すと笑い話になることが大半です。

私の一番の失敗談、一瞬、パニックになったことは最初のヨーロッパ個人旅行のときです。

1997年。 3ヶ月の予定で西ヨーロッパをユーレイルパスを使って、行き当たりばったりの気ままな旅行です。

日本で購入したヨーロッパの列車時刻表を見ながら予定を立てましたが、時々、現地の駅の時刻表が

変更になっていることに気がつきました。

にもかかわらず、アムステルダム駅からコペンハーゲンへ移動するときにうっかりしていました。


ヨーロッパなどでは改札がなく、チケットをホームにある機械でパンチするなど日本とは異なる点があります。

中でも、列車が時刻になると、アナンスもベルもなく、ドアが閉まって発車することが普通です。

それは分かっていましたが、時刻表で21時6分発と確認して乗り込んで、席にすべての荷物を置いた

私は、アムステルダム駅のホームで、背伸びなどをのんきにしていたところ、ドアが閉まりました。

列車を背にして少し離れていましたので、ドアが閉まる音に気がついたときは列車は動き出していました。

一瞬、軽いパニックになりましたが、どうしようもありません。


列車は21時発で、10分以上早く乗り込んだのに、私はうかつにも駅での確認を怠りました。

今だったら、テロリストが荷物を置いて去ったと疑われるでしょう。

幸い、駅事務所で事情を話して、途中の駅で荷物を降ろしてもらって解決しましたが、いまだに私の席周辺の

ご婦人たちが、何事も無く動き出した列車の窓から、ホームにいる私を見て驚いていた顔が忘れられません。


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      チェコの駅。構内の壁のデザインが印象的で、駅ごとに色が違っていました。2000年。