その121回
以前、東京青山にある岡本太郎記念館に行ったとき、そこにいた見学者二人連れが、作品を大きな声で絶賛
していたので、少し会話をしましたが、すっきりしませんでした。 ‘何がいいのかまったくわからない’ のです。
芸術は好きか嫌いかで楽しめば良いだけで、好みや感性は当然千差万別ですが・・・。
いっぱいに広げて、困難に立ち向かっている」 という解説を聞いて、無性に見たくなり、次の日には車に乗って
1970年の万博で、会場の大屋根を突き抜けてそびえ立つこの作品は、最初から賛否両論だったそうですが、
日本が戦後25年の間に、がむしゃらに復興を続け、ある程度の成功を達成した記念のように思われます。
岡本太郎が、「ベラボーなものを作ってやる」 と言ったそうですが、まさにベラボーな見事な作品です。
日本人の努力や能力の証として、後世に是非、残したい作品だと思います。見ていると勇気づけられるのです。
作品の数々。野外にも多くの作品が展示していました。ここは自宅件アトリエだったのです。
巨大です。昔、はやった森永チョコレートの宣伝、「大きいことはいいことだ!」 を思い出します。
下から見上げると、また違った迫力を感じます。
裏側には黒い太陽が描かれています。