早すぎた北九州市河内藤園

その542


ここ数年、旅行先で、「北九州市から来た」 と言うと、河内藤園のことを聞かれることが何度かありました。

河内散策や河内温泉あじさいの湯は年に何度か行きますが、河内藤園は行ったことがなかったのです。

入園料が500円~1500円(最盛時)で、無料の吉祥寺(八幡西区)で十分。外国人が押し寄せる?のは、

米CNNの推薦から広まったそうですが、それで行くのは軽薄でご先祖様に合わせる顔もありません。

花の美しさを堪能するのに雑踏は愉快ではないと、いつもの偏屈で行くつもりはなかったのですが・・。


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      受付でもらうパンフレット。このような光景ならば外国人旅行者も大喜びでしょう。


4月半ば、稲佐山の夜景を見ているときに、アメリカ人(男性はカナダ?)カップルから、河内藤園のことを

聞かれたので、つい美しい女性に 「河内の藤の花は信じられないくらい美しい。 あなたの笑顔のようだ

(as beautiful as yoursmile) 」、すぐレスラーのような男性に 「貴方はラッキーな男だね。うらやましい」 と

言うと女性は真っ赤に。 男性も大変に照れて、まわりの旅行者も喜んで、私もすっかり良い気分でした。

どうでもいいことをことをぐだぐだ書いているのは、こんな思い出でもなければ行くこともなかったのです。


で。 河内藤園ですが、4月27日からは予約(コンビニ事前購入)が必要なので、25日(火)に行きました。

8時開園に合わせて、ぴったり到着ですが、すでに5台くらいとまって、交通整理の人だけでも何人もいます。

500円払って入れば、まったくダメでした。 一部咲いている花もありますが、大半はつぼみ以下です。

今年は全般的に花が遅いようですが、ここは5月の連休以降がベストのような気もしました。

北九州市内でも藤の花が咲いている様子を見ていたのですが、自分の判断が間違っていました。



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      スカスカという感じ。

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      起伏のある散策コースが大変に結構です。藤棚を上から見下ろせます。

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      ほんの一部でしたが、このように満開に近いものもあります。

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      秋はこのモミジの紅葉が素晴らしいと思います。


台北から来ている日本語が話せるおばあさん(80歳半ば?)と座って話をしました。

ネットでここを知った孫の希望で来たそうで、日本が大好きとのことで、お孫さんたちもニコニコしています。

この藤の開花状況が申し訳なく感じました。 ここは観光地としてマイナーな北九州市の山の中なのです。

掃除中のおじさんと話をすれば、この数年GW中に大混雑になって、付近の住民の方々から苦情が出たり、

車の行列で救急車の通行に支障が出たりで、現在は入園を制限しているくらい人が押し寄せるそうです。


しかし、本日の500円は高いと思いました。200円くらいが妥当でしょう。帰るときも多くの中国系の方々が

並んでいました。開花状況が外国の方に気の毒な感じです。安くしないかわりに八幡名物くろがね堅パンか、

羊羹をつければいいのに・・などと思いました。 最盛期に1500円、あるいは2000円でも構いません。

高くすれば混雑せず、本当に花を楽しみたい人たちだけが、静寂や空間を買うための料金だからです。


ふと思い出して、昨年、八幡西区の吉祥寺に藤を見に行ったブログを見ると4月20日でほぼ満開でした。

自分の見込みが外れて不満を書きましたが、満開のときはまさにこの世の極楽浄土という感じでしょう。

ムラサキの藤の花は誠に日本的だとも思います。 藤の花は海外でも見ましたが、規模がケタ違いです。

これからも、外国の人から聞かれたら、「是非、いらっしゃい!」 と、日本、北九州観光推進に努めます。


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昨年4月20日。吉祥寺。満開までもう少しでしたが素晴らしく、花の香りも堪能できました。