小倉城庭園

その447


10月14日。 小倉城庭園に行きました。ここも初めて来ました。

失礼ながら、この程度の庭園ならば、小金持ち程度の自宅でもめずらしくないでしょう。

しかし、中々面白かったのです。

庭園を見る前に、最初に展示ゾーンを見学しますが、小笠原家ですから、礼法の歴史などの展示が

色々とありました。 写真は禁止ですが、マナーに関する書籍も1000冊くらい置いてあります。


イメージ 1
手前が中庭のある展示ゾーンで、奥が庭園や書院ゾーン。天守閣から撮影。


庭は、池泉回遊式ですが小規模で、書院から見下ろす角度はちょっと面白いものです。

特に感心したのが、3つある橋のひとつが、池の中に沈んでいる(沈下橋?)ことで、説明の女性が、

「本来は紫川とつながって、潮の干満によって池の水位が変わり、石橋が水面から現れたり沈んだりした」

とのこと。 これは聞かなければ分からないことです。今は鯉が泳いでいますが、当時は海水混じりでしょう。

昔はすぐ近くまで海だったようで、お城からすぐ舟で海に出られたのでしょう。


イメージ 2
失礼ながらさびしい日本庭園。これだけで300円ならば怒りますが・・(笑)。

イメージ 3
      戸袋に雨戸25枚があり、朝夕、開け閉め。溝(レール)は一本で、直角の二面を開閉です。

イメージ 4
      一段高い上段の間には殿様が、一の間、二の間、取次ぎの間に分かれています。


雨戸の上に薄い板はスライドして開け閉めができる造作で、よく反らないものだと感心しました。

説明では、各部屋は格式によって、天井の造作やタタミの縁が異なっているそうで、昨年見た高山市

代官の陣屋と同じでした。  500円?だったか抹茶もいただけるので小笠原流の礼式に触れられるかも?