その350
10面にすべて銘文があり、径が約10cm以上のものは長文で、日本ではここだけでは? と思っています。
ここも撮影は許可制。記名して許可証を首から提げましたが、「ブログなどの掲載はご遠慮ください」とのこと。
銘文のプリントはお願いしたらいただけました。 銅鏡の状態も銘文も素晴らしいものです。
日本人作の鏡は、日本人の漢詩同様、中国語が分からず(平仄、韻を踏む、対句など)に作っているので、
専門家(中国人、日本人)が見れば、すぐに分かるようですが、これらは疑いようもないでしょう?
同時期の鉄剣には絹が付着していたので、この地で当時、養蚕が行われていたかもしれません。
鏡が埋まっていた立岩遺跡は、吉野ヶ里や唐子遺跡とも時代が近いので、これだけの銅鏡などを中国から
入手した人物(あるいは渡来人か?)や、勢力を想像してわくわくします。邪馬台国よりもずっと前です。
他にも、炭鉱の歴史、明治、大正の民家の様子なども学べる結構な博物館です(水曜日休み)
径15.4cm~18.2cmの鏡7枚と、径10cm以下の鏡3枚の10枚に銘文があります
頂いた銘文のプリント。この銘文が読めるのは中国人と日本人だけなのです。
さて。現在、飯塚市内の18箇所で、雛祭りの催し物を開催中で、ここも同様で、外国の人形も展示中。
さらに、現在のNHKの連続ドラマ、「あさが来た」 の展示物もあり、多くの人が見学していました。
ここの道路の反対側に麻生家の大浦荘でも、3月3日まで見学できるというので行きました。
飯塚で麻生家といえば・・説明不要です。 吉田茂の孫にあたる元総理大臣も・・ですね。
広大なお屋敷。玄関前に山桃、金木犀、銀木犀を寄木にした見事な樹木。
平面図を見れば、約730平米の建坪ですから、一階は220坪です。 敷地ではありませんよ。
築90年で、杉や檜の四方柾を柱に使用した素晴らしい建物です。 さすが麻生家の豪邸のひとつです。
途方も無く長い廊下。たたみ廊下が大半です。
天気がよければ庭の見学も可能のようです。ガラスも現代のものではありません。
正面の床の間にあるかぐや姫が月に帰る絵も趣があります。
たくさん飾ってある雛人形の一部。
受付のご婦人方も感じのよい方々で、いつものようのあれこれと聞きました。 ここには書きませんが・・。
旧伊藤伝右衛門邸には3月28日までの展示ですから、そちらも併せて見学すれば良いでしょう。