吉野ヶ里歴史公園で邪馬台国を考える

その347


最近、松本清張邪馬台国などを再読したので、久しぶりに吉野ヶ里に行きました。

ここは魏志倭人伝に書かれている邪馬台国が体験できる結構な歴史公園です。

公園マップを見れば、グランドゴルフやバーべキューも楽しめると書いています。

再現された建物を実際に見れば、本で想像する以上の建物、光景が目の当たりにできます。


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      物見櫓は4棟再現されて、人と比べれば大きさが分かります。オレンジは説明の人たちです。

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     王の家などや、竪穴住居や高床倉庫が数十棟も復元されています

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      人形があり、説明されて分かりやすいのです。


説明の方々が、気持ちよく挨拶をして、素晴らしいことにごみがまったく落ちていません。

最近外国人の団体も多いそうですが、マナーの向上ではなく、清掃が徹底的だからでしょう。

この日は、17時閉館の1時間半前に入り、資料館で20分くらい職員?の人に質問もしましたので、

全体を見学できませんでしたが、気がついたことも多く、満足しました。


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      足の部分を考えれば、3階建てという感じの巨大な祭殿。

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      祭殿の二階。王と家臣?の様子。三階は卑弥呼?のような巫女さんが祈る場面を再現


子どもや古代に興味のない人でも是非、訪れたい素晴らしい歴史公園だと思います。全国一では?

ただし、疑問もあります。 やはり、ここは邪馬台国ではないと感じました。

1. 櫓や祭殿が巨大すぎる。インパクトは強く、見学者にアピールするには必要だが大きな疑問がある。

 ※ 資料館の職員の説明・・柱の大きさや地中に埋まっている深さから類推。当時の絵?も参考にした

2. 多くの建物が再現されているが、これらが同時に存在していたのではないと思う。

3. 復元された建物は巨大だが、銅鏡などの出土品が貧弱。 前原市飯塚市の出土品とはケタ違い。


この数年、纏向遺跡の発掘などや、箸墓古墳の完成をドンドン古くすることで意図的に邪馬台国奈良県

したいようなおかしな傾向が目立ちます。 新聞やNHKの番組も疑問ばかりで、まったく信用できません。

それはともかく、吉野ヶ里歴史公園は、散策がてら日本の古代に思いをはせて、楽しめる場所です。


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      周囲を堀で囲った国内最大級の環濠集落なのです。遠くの建物は霞んで見える広さです