雨の兼六園



その317


金沢の兼六園と言えば、毎年11月1日から12月中旬にかけて行われる雪吊りの光景がお馴染みです。

まだ紅葉の時期にも早いのですが、雨の中、寄って見ました。 写真は10月12日です。

何度も来ていますが、今年は岡山後楽園と、香川栗林公園も訪れていますので比較も面白いのです。

兼六園が他の名園と違うのは、小高い丘の上に気づかれている点でしょう。

ですから園内で高低差を生かした滝、噴水もあり、現在でも街中の建物があまり見えない良さがあります。



この日はあいにくの雨でしたが、木々、特にコケがしっとりして風情がありました。

当然ですが、夕方ながら外国人も含む多くの観光客でにぎわっていました。

約11.4haと広くて見所が多いので、地図を確認しながら庭園を楽しみたいものです。

まさに天下の名園兼六園ですが、個人的に納得いかないのは、園内にある巨大なヤマトタケル像です。

インターネットを見たら、おそらく西南戦争で戦死した三百数十人の石川県からの兵士を鎮魂する象徴として、

熊襲征伐として有名なヤマトタケル像を・・とのことらしいのですが、私が尊敬する大久保利通を惨殺した

テロリストも石川県の不平士族なので、私のように不愉快に思う人もいるのでは とすっきりしません。




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      この見事な松はフランス人の団体も感心していました。唐崎松だったと思います。


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    七福神山の光景だったと思いますが、その先は市街地ですが地形が下がって見えないことがよしです。

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      日本庭園の大きな魅力は園内を流れる澄んだ水で、そのせせらぎの音も楽しみです

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     この日は雨でコケがみずみずしく結構でしたが、日が射すと色が鮮やかになります

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      この虹橋の手前から霞ヶ池を臨む光景が最高なのです。 混雑の中、一瞬の無人を撮影。

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      瓢池前にある夕顔亭の前にある手水鉢。伯牙断琴の故事成語は、親友を意味する知音の
      語源ですが、ここで数年前、台湾人旅行者のグループに自慢げに20分くらい話をしました。
      高山流水、断琴の交わり などの言葉も生みましたが、一般的な中国人は知らないようです。


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      霞ヶ池よりも低い場所にある瓢池。灯篭と滝が結構な光景です。近くに噴水もあります。


これから、雪吊りの風景、紅葉の時期を迎えて益々、美しい散策が楽しめるでしょう。

私は残念ながら未経験ですが、雪の兼六園も見てみたいと願っています。