その288
ときどき昼食に寄るインド料理店の店員と、よく話をします。
デリーに近い場所の出身で、3年くらい日本で働いていて関東には昨年までいたとこと。
「夏の東京のアスファルトの道は、時々、インドよりも暑く感じた」 多少大げさだと思いました。
しかし、帰宅して旅行ガイドを見れば、ニューデリーの5月6月は最高気温39度。7,8月は35度 となっています。
関東以外でも最高気温39度は今年も何日かはあるでしょう。不思議な感じがします。
日本はフォーシーズンだけど、インドは、ホット、ホッター、ホッテストのスリーシーズンだね。
これはインド人と話をするときに良く出るジョークです。
インドは一度は行くべき魅力ある国ですが、見たくない光景もたくさんあり、女性には勧めかねます。
美しい風景を見て、気持ちよい散策したいという目的ならばなおさらです。
8月に一度しか行ったことはありませんが、カーストという巨大な身分の壁がいまだに存在します。
近い将来、中国以上の人口になるようですが、大金持ち、米国などでも成功するエリートもいれば、
一生、貧困から抜け出せない何億人もの人もいます。 世界一格差の大きな国かもしれません。
マハラジャの宮殿を改良したホテルのプール横で、ずっと草をむしっている肌の黒い数名の男性を見ました。
「彼らは一生、あの仕事だ」 。見下したような浅黒い肌のホテル従業員の一言が忘れられません。
昨年、ツアーで一週間、インドを旅行した女性は、日本では考えられない光景に、ショックを受けて
「建築物の素晴らしさよりも、マイナスのほうが大きくて二度と行きたくない」 と言っていました。
インドの冨を集結した建築物など驚きの連続でしたが、新婚旅行には向かないでしょう。