美しい四天王像 熊本県


その437


九州三十六不動めぐり という本を見ていたら、鮮やかに彩色された四天王の像が目に留まりました。

それぞれ約4メートルの高さで、日本で最大の四天王像とのことで、ワクワクします。

熊本県玉名市にある 真言律宗 蓮華院誕生寺 というお寺で、法然の師で扶桑略記の作者でもある

皇円 の生誕の地に因んだとのことです。

車のナビにしたがって進めば、本堂の近くの駐車場に着きましたが、まずは南大門に向います。

南大門と言えば、有名な東大寺金剛力士像(仁王さん)が護っていますが、ここは四天王が護ります。


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      南大門は高さ13m、横20m、奥行き10mで、青森のヒバを使用とのことです。


四天王それぞれの説明を読んでいると、多聞天毘沙門天)は横綱朝青龍広目天白鵬を心象モデル

として作成されたと書いていました。 心象モデルとはイメージしたという意味でしょう。

読んだときは軽く考えていました。 と言うのは長崎の平和公園の像が、力道山をモデルにして作られたと、

何かの本で読んでずっと信じていたのですが、根拠がないとまた違う本で知ったからです。

ところが、今回、帰宅してネットで調べると、平成23年に完成して、その壮大なイベントはもちろん、

製作前に仏師の前でモデルのポーズを取る朝青龍の写真なども見たのです。 深く深く恥じました。


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      朝青龍をイメージしたという多聞天、別名 毘沙門天

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     同じく白鵬をイメージしたという広目天。それぞれの像は邪鬼を踏みつけています

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      増長天。それぞれの衣装や細かい造作も見どころです

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            そして持国天。なぜだかこの緑色のお顔の像が一番気に入りました。


この南大門から本堂、五重塔も見えます。

五重塔が本堂横の池の前にあって、これもまた素晴らしい。しばし見とれる美しさなのです。


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             平成9年完成でこれも青森産の総ヒバを使い35mの高さとのこと。


このお寺に関することや、見学(お参り)していたときにあったことなど書きたい話が多いのですが、

あまりに長くなるので割愛します。 熊本県に行く際は是非、訪れていただきたいお寺です。

なお、南大門TOPページなどで検索すると、四天王の製作の様子やポーズを取る朝青龍などの

様子が詳しく出ています。 これを事前に見て訪れれば、ありがたさも楽しみも倍増でしょう。