海外で仏教の話をする

その339


アジア各国で、携帯している般若心経などを仏像の前で広げて称えていると、よく話しかけられます。

中国系ならば、般若心経を見せながら、中国語あるいは広東語で少し読んでもらうと周りの人も喜びます。

また阿弥陀様の前では、「南無阿弥陀仏」 と3回唱えますが、中国語もほぼ同じ発音です。

韓国、ベトナムなどでも似ているので、お互いに笑いました。中国語からその国の言葉に訳したからでしょう。


般若心経といえば、マレーシアのペナン島の有名な観光名所の極楽寺が思い出されます。

ここは、まさに華僑の仏教という感じで、巨大な観音様や多くの仏像があり、日本との違いに驚きます。

途中の土産物屋などは、フランスのモンサンミッシェルみたいで笑ってしまいました。

日本と同じようにいくらか寄進して瓦に願いを書いて納めるのですが、「身体健康」 や 「萬事如意」 など、

現世利益を願うものばかりで、道教的な仏教という印象です。

そして、巨大な般若心経のレリーフがありますが、空(くう)の思想と現世利益は反するかな?と考えました。


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      にぎやかで明るい気持ちになれる極楽寺。マレーシア一の仏教寺院かもしれません。

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      37mの巨大な観音様。現在は柱と屋根に覆われています。写真は2005年?

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      般若心経の巨大なレリーフ。間違いなく中国人と日本人以外は読めないでしょう。