グラバー園や大浦天主堂

その545


4月半ばのグラバー園も外国人が大勢いましたが、大半はグラバーが何者だか知らないと思います。

長崎の観光コースということで、団体を中心に訪れるようですが、多くの外国人旅行者は池の鯉や、

眺望には喜んでいるようでしたが、建物や説明板などはあまり関心がないように思えました。

旧グラバー住宅他、いくつかの建物が見学できますが、日本人の団体もじっくり見ていないようでした。


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      大型フェリーで来た旅行者が長崎の観光を楽しんでいるのでしょう。後ろは稲佐山


園に入る前にポーランド人の団体(初めて遭遇)に会って、ワルシャワの公園や世界遺産の岩塩鉱の

ヴィエリチカで感動した話をすると、「うん、うん」 と、男性が嬉しそうに笑い、その話をエレベーター内で

ポーランド語で回りに伝えて、みんなニコニコしていました。 私にはそれだけでも楽しいひと時でした。



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      一番高い場所にある 旧三菱第二ドックハウス。当然、2階からの眺望よしです。

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      おそらく、大半の外国人旅行者の思い出は、この池の鯉ではないかと思いました。

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私が、「一匹、晩御飯に取ってくれ」、すぐに英国人学生が 「どれにしましょうか?サー」 笑いが起こります。


かと言って、グラバー園は長崎観光の目玉ですから、はずすと後悔するかもしれません。

散策がてら、建物、花を見て、これで610円(JAF割で100円引)は、「安い!」 と、思います。

ついでながら、グラバー園のすぐ下の大浦天主堂は、入場料?は600円でした。

教会を維持するために費用が必要なことは言うまでもなく、信者の方々の寄付だけでは・・・と思いますが。


ヨーロッパで多くの教会を見学して、有料はバルセロナの聖家族教会だけだったか?と、ふと思いました。

付属の博物館、塔へ登る際はお金を払ったことはありますが。 不謹慎でつまらないことを考えました。

ステンドグラスが美しい とのことですが、浄財600円を納めると、詳しい解説のパンフレットを頂けました。

静に見学して、数分も中にいませんでしたが、多く方は座っておられました。

ここを見学して、離れた場所にある 日本二十六聖人記念館 を訪れれば、教会の歴史が学べるようです。


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      1865年創建から150年を過ぎた大浦天主堂

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      あまりに聖母を讃えるカトリックには疑問を持っていますが、その神々しさには足がとまります。

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      中は撮影禁止です。 


どうしても長崎に来て、教会などを素直に見学できないのは、殉教した人のことを思うからです。

キリスト教カトリック)で、殉教した日本人(島原の乱なども)は、天国へ行けば苦しみがなくなる、

いざとなったら神様が助けてくれる(日本でいう神風が吹く) と信じたまま死んだのでは? と、

長年、考えていますが、このように日本人を誤解?させたことに疑問、憤りを感じているのです。

現代は聖書を読んで自分の頭で判断できますが、当時は教えに素直に従うしかなかったでしょう。

戦国時代の一向一揆なども同様ですが、これがイエス親鸞の教えとはまったく思えません。

教会、寺院、史跡などを見学しながら、宗教への疑問でいつも心が波立ちます。