その478
椿と山茶花(さざんか)は、興味がない人には区別がつきません。 カレイとヒラメのようなものです。
小倉南区の総合農事センターで、時々会うご年配の方と会話中、自分が椿だとずっと思っていた木が、
これを椿と勘違いしていました。この近くの同じ木の生垣が残念なことに撤去されていました。
花びらの散り方は山茶花そのものです。
山茶花 10月から2月に咲く 葉が3から7センチでギザギザ 花びらがバラバラに散る
椿 12月から4月に咲く 葉が5から12センチでつやつや 花がそのままぽたっと落ちる
椿の花の赤は、真っ赤なものをよく見ます。 花の散り方が、首が落ちるようで、武家の家には縁起が悪い
ので嫌われるという話は小学校のときから聞いていました。 中国では山茶花が椿を意味するようです。
今の時期の総合農事センターの椿。蕾が膨らんで開花に近づいています。
椿の散り方にも例外があるようです。
下関長府庭園の椿は11月末に散っていました。もしや山茶花を意図的に折って置いたのかな?
総合農事センターで2月前後に見られる大好きな五色八重散椿。これは山茶花のように散ります。
椿は、大分県の大分農業文化公園で毎年2月にたくさんの種類の椿が楽しめるので、その時期に
大分方面にいく場合は、訪れるようにしています。花もいいのですがつやつやした葉も力強く感じます。
花が少ない今の時期は山茶花が、一層、美しく散策も楽しくなります。 次回はそのご紹介を。
今年一番心を引かれた花。4月なので椿でしょう。 「なんだこの美しさは!」 足が止まりました。