その443
帰宅してよくよく考えれば、一度その音を聞いてみたい と、強い思いが募りました。
5000円を納めれば個人のために搗いて頂けますが、11時50分に行けば入山料200円だけで聞かれます。
人数が多い場合は、挙手をした希望者6人の善男善女が選ばれて、お坊さんと一緒に搗くことができます。
この日は団体さんもいましたので、横で聞いているだけで良いと思いましたが、団体さんは五重塔に向かい、
大梵鐘の前にいたぴったり6人が一緒に引き綱?を手に世界一の大梵鐘を搗くことになりました。
鐘を搗くのですぐ横で、一万貫(37.5トン)の大梵鐘の音を聞きました。身体に振動を感じました。
般若心経をお坊さんが称えて、それから力を合わせて、6回搗きましたがお腹に響く荘厳な音でした。
信仰心の薄い私ですら清められた気がしました。 他のご年配の方々は実に嬉しそうでした。
にこやかなお坊さん(先日、私の質問に丁寧に答えてくれました)と、一緒に鐘を搗いたご夫婦。
ついでながら、少し雨が降っていたので、庭園の様子がまた一段と素晴らしいのです。
巨大な五重塔の軒下にあった椅子に腰掛けて、雨音も一緒に堪能しました。不思議な感動です。
「心なき身にも哀れは知られけり・・」 という思いで、私にとっては雨で益々よかった と思いました。
大好きな赤い睡蓮が、私のために?一輪だけ咲いていました。 重ね重ねの嬉しさです。