世界一の大梵鐘を見に行く

その439


お寺にある大きな鐘(梵鐘)と言えば、真っ先に園城寺三井寺)が思い出されます。

三井の晩鐘は近江八景のひとつで、300円で今でも搗くことができると思います。 荘厳な音でした。

この梵鐘が約2.3トンだそうですが、東大寺の梵鐘は26.4トンで10倍くらい大きさ(重さ)があるとのこと。

しかし、熊本県にある蓮華院誕生寺奥之院の世界一の大梵鐘は、一万貫、37.5トンとさらに巨大です。

先週、参拝した本院から車で15分とのことで、わざわざ一週間後に奥之院を訪れるということになりました。

奥之院という名前からして、ひっそりとしたイメージを持ちましたが、まったく異なり、壮大、豪華?、やや

商売っけ(失礼しました・・)、経営の才覚も感じる、見どころが多い訪れる価値のある大寺という感じでした。


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     車で坂を登りつき、無料の駐車場にとめて、この心経門を通って、200円の入山料を納めます。

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      早速、大梵鐘が。大きさは写真では分かりにくいのですが、11時50分に行けば音を聞かれます。

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      正面には壮大な五重塔と仁王門が。

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     本院では南大門の四天王像に感動しましたが、この仁王様も結構なお姿でした。正面奥に大仏様。


鉄筋コンクリート五重塔の一階が本堂です。 

大きさは日本最大で、高さも三位とのこと。300円を納めれば素晴らしい眺望の五層まで登られるとのこと。

二層では写経行、三層では護摩行、四層では坐禅などそれぞれ、指導の料金が決められていました。

これほどの大寺を維持するには当然です。 好きなときに鐘の音を聞きたい人はお布施5000円です。

さて。 本堂で他の参拝者のないことをいいことに、お坊さんに質問の数々ですが、丁寧に答えてくれました。


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      五重塔の先にある庭がまた素晴らしい。平泉の毛越寺をなぜか思い出しました。

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      境内の奥には大仏様が。真下に錦鯉がひしめく極楽橋を渡り、階段を登り向います。


大仏様から右手に下ると、展望所があり縁結びの鐘を鳴らしているカップルがいました。

この展望所からの眺めも結構です。厄皿投げの場もあり、願いを込めて皿を投げるのでしょう。


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      本院の総青森ヒバの五重塔に比べれば趣は異なりますが、この景色も悪くはありません。


相撲の土俵では11月3日に横綱土俵入りがあり、天井近くに昭和54年大関貴ノ花、55年前頭千代の富士

ずっと続いて最近では、横綱白鵬日馬富士の額もありました。錚々たる力士が奉納相撲を行ったのでしょう。

また護摩堂の絵馬には、横綱鶴竜などの手形の他に、8月にイベントがあったようで、テレビでもお馴染みの

将棋の棋士女流棋士の直筆らしい絵馬の数々があり、好きな棋士の願いを見て嬉しく思いました。

先週の本院でも感動の連続でしたが、この奥之院も感心、驚きの連続です。来て良かったと思いました。

宗教心には欠ける私ですが、先週、今週と蓮華院誕生寺には感服しました。

熊本県を旅行される方には、玉名市の本院、奥之院への参拝をお勧めいたします。