その324
8年前に初めて訪れたときよりも、ずっときれいになって整っていました。
開館前に着いたので、先に記念館裏の展望台に行くと、眺望もよく、復元された引揚桟橋を見下ろせます。
約66万人もの引揚者とのことです。 映画、歌の岸壁の母で有名になったことも広く知られています。
世界記憶遺産となれば益々見学者が増加するでしょう。結構なことです。
引揚に使用された船の模型です。各船の説明では回数や引揚者の人数なども書かれています
この記念館の最大の価値は、シベリア抑留に関する資料と展示物でしょう。
諸説ありますが、60万前後が抑留されて、重労働、寒さ、飢えなどが原因で6万人の死者とも言われます。
ボランティアの方が丁寧に説明してくれて、かつ質問にも明確に答えてくれます。
シベリア抑留の再現人形。
多くの写真も展示されています
抑留者が白樺の皮をはいで煙突のススを水に溶いて、空き缶の先を尖らせて書いた日誌。
以前、この記念館を訪れて気がつきましたが、一切の政治的なプロパガンダもロシアへの非難もありません。
見学した方が自分で感じて考える施設なのです。 これは素晴らしいことでまさに日本の誇りです。
広島平和記念資料館も同様でしたが、この二つの記念館、資料館は日本人必見だと思います。