舞鶴引揚記念館リニューアル

その324


京都府舞鶴にある舞鶴引揚記念館が9月末にリニューアルと聞き、行ってきました。

8年前に初めて訪れたときよりも、ずっときれいになって整っていました。

開館前に着いたので、先に記念館裏の展望台に行くと、眺望もよく、復元された引揚桟橋を見下ろせます。

終戦時に海外に約660万人以上の軍人、一般人がいたそうですが、舞鶴はそのための引揚港のひとつで、

約66万人もの引揚者とのことです。 映画、歌の岸壁の母で有名になったことも広く知られています。


イメージ 2
      世界記憶遺産となれば益々見学者が増加するでしょう。結構なことです。

イメージ 1
      引揚に使用された船の模型です。各船の説明では回数や引揚者の人数なども書かれています

イメージ 3



この記念館の最大の価値は、シベリア抑留に関する資料と展示物でしょう。

諸説ありますが、60万前後が抑留されて、重労働、寒さ、飢えなどが原因で6万人の死者とも言われます。

ボランティアの方が丁寧に説明してくれて、かつ質問にも明確に答えてくれます。



イメージ 4
      シベリア抑留の再現人形。

イメージ 5
      多くの写真も展示されています

イメージ 6
     抑留者が白樺の皮をはいで煙突のススを水に溶いて、空き缶の先を尖らせて書いた日誌。



以前、この記念館を訪れて気がつきましたが、一切の政治的なプロパガンダもロシアへの非難もありません。

見学した方が自分で感じて考える施設なのです。 これは素晴らしいことでまさに日本の誇りです。

広島平和記念資料館も同様でしたが、この二つの記念館、資料館は日本人必見だと思います。